桃瀬かりんの徒然台詞

思うがままに、のんびりお話を書いてます。

L-file.9 No title

いつからだろう

あなたを想ったのは

最初から? あの時から?

もう忘れてしまったわ。


実らないこの想い

何もかも忘れてしまえたら

どんなに楽なのでしょう

あなたの声を聞く度に

心の奥からこみ上げる

伝えたい。でも伝えてはダメ。


忘れたい。忘れられない。

忘れよう。忘れたくない。

心でなにかが戦うの。


私はずっと黙ってるつもり。

あなたとの関係をこのままに

涙こらえてお話するの。

今までと同じ私を演じるように

そっと笑顔を浮かべるの。

そしていつも通り

「いらっしゃい」

そう微笑みたい。

裏に涙を隠しても…

 

20160630 執筆

20191206 掲載

 

L-file.8 真珠姫

暗い暗い海の底
私はここで1人
自分に問いかける

「なぜ私は1人?
暗い暗い海の底
1度でいいから光を見たい」
 

明るい明るい真珠の姫
その明るさと裏腹に
1度も光を見ない姫

「いつか私にも
光を見られるのかしら?」
 
明るい明るい空の上
私はここで1人
自分に問いかける

「なぜ私は1人?
明るい明るい空の上
1度でいいから闇を見たい」

暗い暗い雲の姫
その暗さとは裏腹に
一度も闇を見ない姫

「いつかこんな私でも
闇を見られるかしら?」


異なるふたりの出会う時
姫の運命は周りだす

「私は闇姫」
「私は光姫」

「「あなたは私。私はあなた。」」

「私達」

「「おんなじ」」

「一緒に世界を見に行かない?」

「私たちの望む世界へ」

「上へ」

「下へ」

「「陸の世界へ。」」
 
20160611 執筆
20191206 掲載・編集
 

L-file.7 鈴花

鈴の音を響かせて
あなたに伝えたいの

 

花の色を香らせて
あなたに見せたいの

 

鈴のようなときめきも
花のようなきらめきも
あなたには伝わることがない

すこしだけ高くなった
あなたの声に微笑んで
 
薄桃色に色づいた
あなたの頬に口付けて

 

君は静かに微笑んだ
 
20160611 執筆
20191206 掲載
 

L-file.6 無

あなたはどんなときに笑うの?
あなたはどんなときに涙を流すの?
お願い。
そんな顔しないで愛しい人。
あなたにそんな顔をされたら私は…
 
こんなに空は笑ってる。晴れてるのに
どうしてあなたの心は晴れないの?

 

私じゃ変わりになれないの
あの女の代わりになれないの
わかっていたはずだった。
なのにどうして?

 

あの女の隣にいるあなたはいつも晴れてて、
私の隣にいる時はいつも曇ってて。

 

何が違う?私とあの女



いつだって私は勝てない。

 

勉強。運動。恋。
何も勝てない一つも勝てない



ねえ教えて神さま。
どうして私にはくれないの?
あの女にはたくさんお与えになるのに。



私は望まないから
あの人の心を頂戴とか言わないから
せめてあの人を晴れさせる力を頂戴?
せめてあの人を笑顔にする力を頂戴?

 

他には何もいらない。

 

せめてそれだけ。



あの女に向ける笑顔をくれなんて言わない。
あの女に向ける愛を欲しいなんて言わない。

 

どうかお願い愛しい人。私の前で泣かないで。
 
あなたがアルタイルとベガならば
私はふたりをつなぐ橋でいい。

 

どうかお願い。私に力を頂戴?
 
20170611 執筆
20191206 掲載・編集
 

L-file.5 カゲ

偶然覗いた鏡の中
そっと問いかけ

「鏡に映る貴女は誰?」
「私は貴女。あなたの真実。」

貴女は嗤う
「欲しいのでしょう?」
「テツダッテアゲルワ…」


To take
あの人の心を
Do love me
奪えるのなら
To throw
私の全てを捨てたって
To Break
悪魔に魂を売り払う


鏡の中の貴女
わたしに問いかけ

「お代ヲいただく。」

「いいわ。心が手に入るなら。」

貴女は嗤う

「契約成立。」
 
20160216  執筆
20191206 編集・掲載
 

L-file.4 Lost

伝えればよかったのに
たった一つのそのコトバを

一人ぼっちの列車の中で
あなたと友達が笑いあっていた

 

みんなで話した勝負の話
電車を間違えて呆れたこと
友達座らせて自分は立っていたこと
たくさん思い出した

 

どうして伝えなかったの
たった一つのそのコトバを

一人ぼっちで音楽聞きながら
あなたが仲いい子に嫉妬して
「ラブラブね」とからかった事

 

その後1人で自分を責めて
私は何がしたかったのかな
今でもよくわかんない

別れの時はやってくる
最後あなたとあった時
笑うことしか出来ない

 

「これでいい」
そう自分に言い聞かせて

 

もう話せなくなるのなら
「このほうがいい」

いつかあなたは私を忘れ
私は後悔するだろう
たった一言言えないこと
それっぽっちの理由で



忘れたい
でも忘れたくない
その懐かしい思い出を
なくしてからでは遅いんだ

 

ずっと。ずっと。…だった。
勇気を出して言ってみて。
 
あなたの見える世界が
きっと。きっと。変わるはず
 
20160311 執筆
20191204 掲載・編集

L-file.3 thanks storys

もしもあなたに会えるなら

私は何でもするのかな


「あなたの元に行ける」とか

言われたら手を伸ばすのかな


私の光は消えてしまった

思い出残し色を奪い


あなたは遠くへ旅立つ

私に思い出を残して


「私も連れてって」と

思わず手を伸ばした


光のない人生は

「無駄」でしかない

私きっとそばに行くよ

あなたと同じ方法で


キラキラ光る空間で

手を差し伸べた君

「止めないで!」

泣きじゃくる私を

「1人じゃないよ。」

あなたは優しく抱きしめた


その日から人生は

モノクロから三原色

「ありがとう」

心からそう思った


いつしか人生はカラフルかな

ねえ。私は幸せでいいのかな。

あの空間で問いかけた

「いいよ。」

そんなふうに聞こえた気がした。


ありがとう…幸せをくれて

ありがとう…許してくれて

ありがとう…心からの言葉

 

20160319 執筆

20191204 掲載