A-file:連想
この暑さどのくらい続くかな? 織姫は彦星に天の川の水をかけながら、無邪気に笑う。 「今年は会えたね!」 今年の七夕は晴れだ。来年はどうなるかわからない。来年も、その次も…。 彦星と無邪気に遊んでいた織姫は、空を見てつぶやく。 「もう、いかなきゃ…
(僕の正義の続きイメージです) ーーーーーーーーーー 「この暑さ、どのくらい続くかな?」 私は、彼の墓石に水をかけながら問いかける。 私は別の土地の大学に進学したから、君に頻繁に会うことはできない。 「今年は会えたね」 ようやく、お墓参りにくる…
あの子は、クラスで孤立していた。 何をしたわけでもない。ただ、周りの「好奇心」から対象になってしまった。 「助けてくれて、ありがとう。」 休み時間の屋上で、いつものようにあの子は笑った。 ずっとずっと耐えていたあの子。助けることが正義だと、僕…
どうして?? 私を殺してくれないの? 殺そうとするくせに、どうして? 「殺したいほど好き」って言ったのに。 結局誰もそんなこと… 「好き」なんて、マヤカシなんだ。 ……ねえ、どうせあなたもそうなんでしょ???あなただって、どうせ、そういうんでしょ?…
何日経ったんだろう。 なにも教えてくれないあなたが、何か隠してるんじゃないかって 不安になって声を荒げてしまった。 あれからずっと、ずっと連絡はなくて 自分が撒いた種なのに 苦しくて、もう消えてしまいたくって 今日、記念日だ カレンダーに大きく丸…
あなたは、白い花がよく似合ってた。 花に囲まれるあなたは、とても綺麗だった。 いつだか忘れてしまったけれど 「白い花に囲まれて死にたいな、薔薇とか、チューリップとか」 「綺麗なお花のついた羽を持つ、天使になりたいの」 …って、こぼしてた。 「綺麗…
『……なぜこんなことを?』 彼は、ガラス越しに唇を動かした。 『キミなら、わかっていたはず。』 彼は認証機にカードキーを差し込み、開いた扉から私の元に近づく。 私は、その言葉を聞きながらあの日のことを思い出していた。 ---------- ーーーキミも大変…
柔らかな日差しが真っ白なカーテンの隙間から差し込み、 窓のそば横たわる彼女を暖かく包んでいる。 私の手を握る傷だらけの彼女の手はとてもか細く、 今にも折れてしまいそうだった。 幸せってなんだろう?彼女は手を窓から差し込む光に向かってもう一方の…