桃瀬かりんの徒然台詞

思うがままに、のんびりお話を書いてます。

赤に染まる

僕は、白い薔薇が大好きだった。

 

でも君は、白薔薇を馬鹿にしたね。

赤い薔薇の方が綺麗だって。

 

僕はそれが許せなかったんだ。

 

限界を迎えた日、君の嫌いな白薔薇の目の前で、君の喉を掻き切った。

 

その時、庭に咲いていた、僕の大好きな白薔薇に、君の鮮血が飛んだ。

 

ああ、とっても綺麗だ。

 

君の言っていたこと、今わかった気がするよ。

 

僕はその赤薔薇を手折り、自分の部屋に飾ったんだ。

 

外で、薔薇たちの叫び声が聞こえた気がした。

 

 

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「大好きなあの子は、僕の目の前で真っ赤になった……

とっても綺麗だった。

僕は、それを自分の部屋に飾ったんだ。」

 

 

 

上記太線文章は、ライブ配信のコメント欄で投稿されたものになります。

作者様:たー様