桃瀬かりんの徒然台詞

思うがままに、のんびりお話を書いてます。

私の記憶

僕の正義の続きイメージです)

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「この暑さ、どのくらい続くかな?」

私は、彼の墓石に水をかけながら問いかける。

私は別の土地の大学に進学したから、君に頻繁に会うことはできない。

 

「今年は会えたね」

ようやく、お墓参りにくることができた。

 

でも、もうそろそろ時間だ。

「もう、行かなきゃ」

 

私は君の墓石に背を向ける。

次、いつこの土地に帰って来られるかわからない。

「次は、いつ会えるかな」

歩き出した私の目からは、涙が流れて止まらなかった。

 

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「僕の正義」

あの子:高校生の少女。クラスでいじめられていて、屋上から投身自殺した。

僕:高校生の少年。「あの子」の気持ちを身をもって体験して、心を病んで後を追うように屋上から頭身自殺。

 

「私の記憶」

僕(文章内「君」):「僕の正義」の少年。すでに亡くなっている。

君(文章内「私」):「僕の正義」の少年のおさななじみ。

 

 

 

 


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「この暑さどの位続くかな?」

君は笑顔で僕に水をかけて聞いてきたんだ。

「今年は会えたね」

そして隣にいる君は

「もう行かなきゃ」

「次はいつ会えるかな」と言って頬を濡らした君は振り返らず僕の前から消えた

 

太線は、ライブ配信 で読ませていただいた台詞

通常文字は、私の解釈で付け足した言葉です。

 

作者様:たー

 

 

「私の記憶」前?編

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