桃瀬かりんの徒然台詞

思うがままに、のんびりお話を書いてます。

L-file.2 love storys

毎日モノクロ
一人ぼっちの毎日
「無駄な人生」
それが口癖
アカルイミライ
それは何ですか
意味がわからない

 

「私の生きる意味」
誰か教えてください
一人の人などいなくたって
世界はちっとも変わらない
たとえ自分を殺しても
世界はくるくる回ってく

 

毎日カラフル
キラキラな日常
「楽しい人生」
それが口癖
アカルイミライ
それは何ですか?
今ならわかるよ…

 

「私の生きる意味」
今もわからないけれど
一人の人がいなくなったら
世界はきっと変わってしまう
もしも自分を殺したら
悲しむ人がきっといる
世界はがたがた崩れてく

 

たとえあなたと会えなくても
私はきっと進める
生きていこう
光教えてくれたあなたの分も

 

「私の生きる意味」
それを教えてくれたのは
あなたでありあの人だった
世界はくるくる機能していく
もしも自分を殺したら
あなたも自分を殺すのかしら
あなたのこと、悲しませたくないから。

 

私は生きるよ。

 

20160316 執筆

20191204 掲載

F-file.1 恐怖感情

やだ…やだ…

 

体をふるわせる彼女は瞳に涙を浮かべ、首を左右に振り身を捩り、何とか拘束から逃れようと藻掻く。

 

その振る舞いに違和感を感じ、1度腕の力を緩め彼女を座らせた。

 

…怖いの。

 

彼女は消え入りそうな声で言った。

 

怖いの。思い出して、怖いの。

 

そこまで言うと彼女はぼーっとしながらただ涙を流すだけで、まるで人形のようだった。

 

思い出す、ということは過去になにかがあったのだろう。

 

告白に対しての戸惑った顔も、

 

触れることにすら躊躇して頑なに拒絶していたのも、

 

時おり苦しそうな表情で何かを我慢していたのも、

 

全て関係しているのだろうか。

 

 

聞きたいことなど沢山あったが、

そのようなことよりもこのようになってしまった彼女をどうすれば落ち着かせられるのか、どうすれば安心するのかを考えることが先決だった。

 

こんな時に抱きしめても逆効果なのか、何もしない方がいいのか、

 

あれこれ考え、ふと付き合う前に彼女が話していたことを思い出した。

 

 

----私ね、大切な人に抱きしめられて、その人の鼓動を聞いて過ごしていたいっていう願望があるの。みんなは気持ち悪い、とか変わってる、とか言うんだけどね。きっと私にはそれを望む権利なんてないけれど…。

 

横に座る彼女の頭を自分の胸に寄せ、抱きしめる。

 

彼女は一瞬身体を強ばらせたが、しばらくして何を気にするでもなく大粒の涙を流し始めた。

 

きっと、たくさんの感情に縛り付けられて、不安もあったのだろう。今はただ、彼女を抱きしめて頭を撫でることしか出来なかった。

 

20190522 執筆

20191203 再掲・編集

A-file.1 『もうそれだけで私幸せだ』

柔らかな日差しが真っ白なカーテンの隙間から差し込み、

 

窓のそば横たわる彼女を暖かく包んでいる。

 

私の手を握る傷だらけの彼女の手はとてもか細く、

 

今にも折れてしまいそうだった。

 

幸せってなんだろう?彼女は手を窓から差し込む光に向かってもう一方の手を伸ばし、ポツリと呟いた。

 

どうだろうね、と私は返す。

 

でも、あなたが今ここに生きていてくれることが私の幸せだよ。

 

彼女は瞳に涙を浮かべ私を見る。

 

ああ…『もうそれだけで私幸せだ。』

 

私の頬に手を伸ばしそう呟くと、静かに目を閉じた。

 

 

2019/05/22 執筆

2019/12/03 再掲

 

これは、「もうそれだけで私幸せだ」の短文より連想された文章です。

L-file.1 不安

「また来週」

交わした言葉

電車に飛び乗り会いに行く

 

不安怖い不安怖い

帰りのがらがらな電車の中

そっと口にしたレモネードの甘さが染みた

 

iPhoneのスイッチ入れて

音楽フォルダ開いて

再生ボタンで広がる不安の色

電車に合わせてイヤホンのコードが揺れる

まるで私の思いのようだ

 

電車のビートに寄り添う

つり革をぼーっと見つめて

変わる電光掲示聞こえるアナウンス

次が私の降りる場所

口に含んだレモネードの甘さは

涙とともに流れ落ちた

 

 

 

 

 

20170711 執筆

20190523 編集

2011203 再掲

ご挨拶

はじめまして。

 

今後、記事を書いていくに当たって

 

はじめにご挨拶と自己紹介をさせていただきます。

 

 

わたしは、

 

暁 りま

 

と申します。

 

先日より、下記のリンクで画像の作成をしております。

 

https://rimanoirakatuki.wixsite.com/manoir

 

こちらのブログでは、

 

主に書きためたお話やセリフ、歌詞などを投稿していきたいと考えております。

 

セリフなどに関しては、非営利な創作物に限りますがご一報いただけましたらご自由に利用していただいて構いません。

 

なお、区分は

 

A-file:タイトルの短文、画像より連想された文章(Association)

 

L-file:歌詞(Lyric)

 

F-file:空想文章(Fantasy)

 

となっております。

(今後追加あり)

 

ご質問やリクエストなども、Twitterで受け付けておりますので、

 

お気軽にご相談くださいませ。

 

暁 りま