桃瀬かりんの徒然台詞

思うがままに、のんびりお話を書いてます。

F-file:空想文章

A-file.5 消えない私と消さないあなた

どうして?? 私を殺してくれないの? 殺そうとするくせに、どうして? 「殺したいほど好き」って言ったのに。 結局誰もそんなこと… 「好き」なんて、マヤカシなんだ。 ……ねえ、どうせあなたもそうなんでしょ???あなただって、どうせ、そういうんでしょ?…

F-file.2 「蒼」

空が…澄んでみえたの 青くて、スーッと目に入ってくるような、蒼い空。 こんなに綺麗だったんだ… え…?どうしたのかって? えっと…難しいな 昨日ね。とってもいいことがあったんだ。 夢かも、幻想かも、そう思っちゃうくらいに、素敵なことが…あったの。 あ…

F-file.1 恐怖感情

やだ…やだ… 体をふるわせる彼女は瞳に涙を浮かべ、首を左右に振り身を捩り、何とか拘束から逃れようと藻掻く。 その振る舞いに違和感を感じ、1度腕の力を緩め彼女を座らせた。 …怖いの。 彼女は消え入りそうな声で言った。 怖いの。思い出して、怖いの。 そ…